障害年金受給中でもローンは通る?社労士が解説【すどう社労士事務所】

障害年金を受給していても住宅ローンやマイカーローン等の審査に通るのか不安をお持ちの方へ。

障害年金は公的で安定した非課税収入として評価されるため、条件次第でローンを組むことは十分可能です。

本記事では、審査基準、年金が収入として扱われるポイント、団信の注意点を障害年金専門の『すどう社労士事務所 須藤智(すどうさとし)』がわかりやすく解説します。

 

【結論】

障害年金を受給中であっても、住宅ローンやマイカーローン、各種ローンを組むことは可能です。

「障害年金をもらっているとローン審査に落ちる」「年金受給者は申し込みすらできない」と思い込まれがちですが、法的な制限はありません。

障害年金は国から支給される非常に安定した「非課税収入」として扱われるため、返済能力や信用情報などの条件を満たしていれば、審査に通る可能性は十分にあります。

この記事が向いている方

  • 障害年金を受給中だが、マイホームの購入や住宅ローンの利用を検討している方
  • 通勤や通院、通所のためにマイカーローン(自動車ローン)を組みたい方
  • 障害年金の支給額がローンの「収入(年収)」として認められるか知りたい方
  • 住宅ローンを組む際の「団体信用生命保険(団信)」の審査や告知に不安がある方
  • 埼玉県(さいたま市・越谷市・春日部市・草加市・川口市周辺)で障害年金や生活設計について専門社労士に相談したい方

この記事の目次

  1. 障害年金の受給中でもローンは組める?
  2. 障害年金がローンの審査で「収入」として評価される理由
  3. 障害年金受給者が利用できる主なローンの種類
  4. 障害年金受給者がローン審査を受ける際の「3つの重要条件」
  5. 住宅ローン検討時に最大の壁となる「団体信用生命保険(団信)」とは?
  6. 障害年金受給者がローン審査を通しやすくするための具体的ポイント
  7. ローン審査で落とされてしまう主な原因と対策
  8. すどう社労士事務所のサポート体制と実績
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ

1. 障害年金の受給中でもローンは組める?

「障害年金を受けていると金融機関から借入ができないのではないか」とお悩みの方は非常に多くいらっしゃいます。

しかし、障害年金を受給していること自体が原因で、ローン申込みが一律に拒否されたり、不支給・否決となったりするわけではありません。

銀行やファイナンス会社などの金融機関がローン審査で最も重視するのは、「借入額に対して継続的かつ安定した返済能力があるかどうか」です。

障害年金は公的年金制度に基づいて支給されるため、非常に高い継続性と安定性を備えた収入源として認められます。

そのため、適切な借入額を設定し、金融機関が定める要件を満たすことで、障害年金受給者であってもローンを組むことができます。

2. 障害年金がローンの審査で「収入」として評価される理由

ローンの審査において、障害年金が好意的に評価される背景には、公的年金特有の「3つの強み」が存在します。

2-1. 国が支払う圧倒的な「給付の安定性」

民間の会社員のように勤務先の業績悪化による給与カットや倒産、リストラといったリスクが障害年金にはありません。

国が支払う公的給付であるため、定期的な収入として極めて高い信頼性があります。

2-2. 非課税収入であるため「手取り額がそのまま実質収入」になる

障害年金(障害基礎年金・障害厚生年金)は、所得税や住民税がかからない「非課税収入」です。

一般的な給与所得であれば額面から税金や社会保険料が引き去られますが、障害年金は支給された金額の全額をそのまま生活費や返済原資に充てることができます。

2-3. 就労収入(給与)との「年収合算」が可能

障がい者雇用や短時間勤務、在宅ワークなどで給与収入を得ている場合、就労による給与と障害年金(年額)を合算して総年収とし、ローンの審査を受けることが可能です。

これにより返済能力をより高く提示できます。

3. 障害年金受給者が利用できる主なローンの種類

障害年金を受給している方が検討できるローンには、目的や借入額に応じて以下のような種類があります。

ローンの種類 概要と特徴 障害年金受給時の審査ポイント
住宅ローン マイホーム購入やリフォームのための大型ローン(フラット35やメガバンク等)。 年金収入の合算が認められるケースが多い。団信(団体信用生命保険)の加入判定が鍵。
マイカーローン 自動車購入や通勤・通院用車両の用意に必要なローン。 ディーラーローンや銀行系マイカーローンで利用可能。返済負担率(返済比率)が重視される。
フリーローン・カードローン 使い道が限定されない目的別・個人向け融資。 安定収入(年金含む)があれば申込み可能だが、金利や借入上限額に注意が必要。

4. 障害年金受給者がローン審査を受ける際の「3つの重要条件」

金融機関がローンの可否を判断する際、必ずチェックされるのが以下の3つの基準です。

条件①:返済負担率(返済比率)

年収に対する年間ローン返済額の割合です。

一般的に年収の25%〜35%以内に抑えられているかが判断基準となります。希望借入額が高すぎると否決されやすくなります。

条件②:信用情報(CIC・JICC等)

過去のクレジットカード決済、携帯電話本体の分割払い、他のローンで滞納や延滞の記録(ブラックリスト情報)がないことが必須条件となります。

条件③:勤続年数や就労の有無

年金単独での申請よりも、一定期間の勤続年数(障がい者雇用やアルバイト等)や他の収入源がある方が、総合的な返済能力を高く評価されます。

5. 住宅ローン検討時に最大の壁となる「団体信用生命保険(団信)」とは?

住宅ローンを組む際、多くの金融機関では「団体信用生命保険(団信)」への加入が必須条件とされています。

団信とは、ローン返済中に契約者が死亡または重度障害となった場合、保険金でローン残高を完済する制度です。

5-1. 団信の審査では「持病や障害の原因傷病」の告知が必要

団信は生命保険の一種であるため、加入時には現在の健康状態や過去の病歴(障害年金の受給原因となっている傷病)を正確に告知しなければなりません。

うつ病・統合失調症などの精神疾患、がん、糖尿病、心臓病などで障害年金を受給している場合、団信の引受審査で引っかかるリスクがあります。

5-2. 団信に通りにくい場合の具体的な解決策

団信の審査に不安がある場合や、一度不承諾となった場合でも、あきらめる必要はありません。以下の手段を検討できます。

  • ワイド団信の利用:引受基準が緩和された保険で、持病や障害があっても加入できる可能性が高まります。
  • フラット35の利用:住宅金融支援機構の「フラット35」は、団信への加入が任意(任意加入)となっているため、団信に入れなくても住宅ローンが組めます。
  • 配偶者や家族を主契約者・連帯債務者にする:家族とあわせてローンを組むことで審査を通過させる方法です。

6. 障害年金受給者がローン審査を通しやすくするための具体的ポイント

事前準備をしっかり行うことで、ローン審査の通過率を大きく高めることができます。

1

年金証書・振込通知書を正確に提示する

障害年金を受給していることを証明するため、「年金証書」「年金額改定通知書」「年金振込通知書」の原本または写しを準備し、安定した収入源であることを明確に提示します。

2

頭金(自己資金)を多く用意し借入総額を減らす

購入資金の一部を頭金として現金で用意することで、ローンでの借入総額を低く抑え、返済負担率(返済比率)を安全圏まで下げることができます。

3

年金扱いに慣れている金融機関を選ぶ

すべての金融機関が年金収入に対して柔軟なわけではありません。

地方銀行、労働金庫(ろうきん)、フラット35取扱店など、年金受給者への融資実績が豊富な金融機関へ相談することが近道です。

7. ローン審査で落とされてしまう主な原因と対策

審査で落ちてしまう場合、障害年金そのもの以外に原因が存在することがほとんどです。

年金収入に対して借入希望額が大きすぎる

年金の給付額だけで年間の返済額を賄おうとすると、返済比率を超過して否決されます。

借入額を減らすか、返済期間を長めに設定する見直しが必要です。

クレジットカードやスマホ料金の滞納履歴がある

信用情報機関に延滞情報(数ヶ月の遅延など)が残っていると、年金収入の有無に関わらず審査は厳しくなります。

事前に自分の信用情報を開示請求して確認しましょう。

団信の告知事項で嘘をついてしまう(告知義務違反)

障害年金の受給や病歴を隠して団信に申し込むと、万が一の際に保険金が支払われず、契約解除や一括返済を求められる非常に危険な状態になります。

告知は必ず正直に行いましょう。

8. すどう社労士事務所のサポート体制と実績

すどう社会保険労務士事務所では、障害年金の申請・受給サポートだけでなく、受給後の生活設計や社会復帰、受給中の各種ご不安に関しても丁寧にご相談をお受けしております。

すどう社労士事務所の強み

  • 地域密着型の専門体制:越谷市・春日部市・草加市・さいたま市・川口市を中心に埼玉県全域で豊富なサポート実績(JR南越谷駅・東武スカイツリーライン新越谷駅徒歩3分)。
  • 年間相談件数250件超えの実績:障害年金の適正受給を叶え、受給後の生活基盤構築まで見据えた手厚いサポートを行っています。
  • 話しやすい女性相談員が在籍:体調やお金に関するデリケートなお悩みに寄り添い、親身にお話をお伺いします。ご家族様からのご相談も大歓迎です。
  • 納得のサポート料金:相談料に関するご心配を減らし、安心してご依頼いただける料金体系を整えています。
  • サポート料金の詳細はこちらをご確認ください。

すどう社労士事務所の受給事例はこちらをご覧ください。

事務所の想いやミモザの由来についてはこちらでご紹介しております。

9. よくある質問

Q1. 障害年金の収入だけで住宅ローンを組むことはできますか?
A. 障害年金の給付額のみでも審査対象とする金融機関(フラット35など)はございます。ただし、年金額に応じた返済比率の制限があるため、借入可能額が限定的になるケースがあります。
頭金の用意や共働きのご家族との収入合算も検討すると選択肢が広がります。
Q2. ローンの申込時に「障害年金を受給していること」を隠しても大丈夫ですか?
A. 収入証明書類(課税証明書や口座振込履歴など)の提出を求められるため、隠し通すことは困難です。
また、住宅ローンの団信手続きで病歴を偽ると「告知義務違反」となり、重大なトラブル(保険金不払いや一括返済請求)に発展するため絶対におやめください。
Q3. 障害年金をもらっていると自動車ローン(マイカーローン)の審査に影響しますか?
A. 障害年金を安定収入として認めているマイカーローン会社やディーラーローンは多数ございます。
購入する車両価格と年金収入のバランスが取れていれば、スムーズに契約できるケースが多く見られます。
Q4. 精神疾患で障害年金を受給している場合、住宅ローンは諦めるべきですか?
A. 諦める必要はありません。
通常の団信審査は厳しくなる傾向がありますが、引き受け基準緩和型の「ワイド団信」を利用するか、団信加入が任意である「フラット35」を活用することで住宅ローンを組む道がございます。
Q5. ローン申し込み時に金融機関へ提出する障害年金関連の書類は何ですか?
A. 一般的に「年金証書」「年金額改定通知書」または「年金振込通知書」、年金が振り込まれている「通帳の記載ページ(振込履歴のコピー)」などの提出を求められます。
Q6. ローンを組んだ後に障害年金が更新で不支給になったらどうなりますか?
A. ローン契約自体が即座に解約されるわけではありませんが、返済原資が減るため返済が困難になるリスクがあります。就労による収入確保や、返済計画のゆとりを持って契約することが重要です。
Q7. 障害年金の申請とローンの申込みはどちらを先に行うべきですか?
A. 障害年金の決定通知(年金証書)が届いてからローン申請を行うことを強くお勧めします。
受給が確定していない段階では年金収入としてカウントしてもらえないためです。

10. まとめ

障害年金を受給しているからといってローンの利用を諦める必要はありません。

ポイントをしっかり押さえて準備を進めましょう。

  • 障害年金は国が給付する安定した「非課税収入」として審査で評価される
  • 住宅ローンの場合は団信(団体信用生命保険)の告知基準がポイントとなる
  • ワイド団信やフラット35の活用、頭金の確保で審査通過の可能性が高まる
  • 正確な証明書類を揃え、無理のない返済計画を立てることが何より大切

ご相談について

障害年金の受給手続きや、受給後の生活設計、お一人での複雑な手続きに不安を抱えられている方は非常に多くいらっしゃいます。

「障害年金をこれから申請したい」「適切な等級で認定されるか知りたい」など、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。

すどう社労士事務所では、ご相談者様の状況に配慮しながら丁寧にお話をお伺いしております。

ご本人様の体調が優れない場合は、ご家族からのご相談も歓迎しています。

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監修者

須藤 智
社会保険労務士 / すどう社労士事務所 代表

障害年金専門社労士として、さいたま市・越谷・春日部・草加市・川口市を中心に、埼玉県全域で年間250件超えのご相談を受けている。

うつ病・がん・脳血管障害・心疾患など、幅広い傷病の障害年金申請をサポート。

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