障害年金「入浴できない」は精神疾患の症状です【すどう社労士事務所】

うつ病や双極性障害、統合失調症などの精神疾患を抱えている方で、「お風呂に入れない」「何日も入浴できていない」という悩みは、意思の弱さではなく深刻な精神症状の表れです。

障害年金の審査では、このような日常生活動作の制限が非常に重視されます。

受給の基準や申請のポイントを障害年金専門の『すどう社労士事務所 須藤智(すどうさとし)』がわかりやすく解説します。

 

 

【結論】

うつ病や統合失調症などの精神疾患において「お風呂に入れない」「何日も入浴できない」という状態は、意思の弱さではなく明確な病状(精神症状)の表れです。

障害年金の審査では、こうした日常生活における具体的な困難さや制限が非常に重視されます。「身なりを整えられない」「入浴が億劫でできない」といった実態を正しく診断書や申立書に反映させることで、受給につながるケースは多数あります。

この記事が向いている方

  • うつ病などの精神疾患で「お風呂に入りたいのに体が動かない、入れない」と悩んでいる方
  • 「湯舟に浸かれない」「着替えられない」といった日常生活の辛さが障害年金の対象になるか知りたい方
  • 精神疾患の障害年金申請で、日常生活の困難さをどのように伝えたらよいか不安な方
  • 休職中や退職後で、生活費の確保のために障害年金の申請を検討している方
  • 埼玉県(さいたま市・越谷市・春日部市・草加市・川口市周辺)で障害年金専門の社労士を探している方

この記事の目次

  1. うつ病などで「お風呂に入れない」のはなぜ?精神疾患の重要なサイン
  2. 障害年金審査で「入浴できない」という日常生活の制限が重視される理由
  3. 精神疾患における障害等級(1級〜3級)と日常生活能力の判定基準
  4. 【2026年度】精神疾患で受け取れる障害年金の金額と対象
  5. 働きながら・休職中でも「入浴できない」ほどの症状があれば障害年金はもらえる?
  6. 精神疾患の障害年金を申請する5つの手順
  7. 「入浴できない」などの実態を正しく伝えるための注意点
  8. すどう社労士事務所のサポート体制と実績
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ
  11. ご相談について

1. うつ病などで「お風呂に入れない」のはなぜ?精神疾患の重要なサイン

うつ病や双極性障害、統合失調症などの精神疾患を発症すると、心身のエネルギーが極端に低下し、日常生活をごく普通にこなすことが非常に難しくなります。

その代表的な症状の一つが「お風呂に入れない(入浴困難)」という状態です。

「頭では清潔にしなければいけないと分かっていても、浴室に向かう気力が湧かない」「湯船にお湯を張る手順すら考えられない」「髪を洗ったり体を拭いたりする作業が途方もなく重労働に感じられる」といった現象は、決してサボりや意思の弱さではなく、脳の機能低下や意欲減退といったれっきとした病気の症状です。

2. 障害年金審査で「入浴できない」という日常生活の制限が重視される理由

精神疾患による障害年金の審査では、血液検査のような数値データがないため、「日常生活や仕事にどれほど支障が出ているか」が審査の最大の判断軸となります。

日本年金機構が定める診断書(精神の障害用)の日常生活能力の判定・報告欄には、「食事」「身なりの清潔保持」「洗面・入浴」などの項目が設けられています。

「入浴が一人でできない」「数日間あるいは1週間以上お風呂に入れない」という具体的な事実は、患者がどの程度生活に支障をきたしているかを客観的に示す極めて重要な証拠となります。

3. 精神疾患における障害等級(1級〜3級)と日常生活能力の判定基準

精神疾患の障害年金では、日常生活の制限の度合いに応じて等級が判定されます。

障害等級 状態の目安(精神疾患・日常生活能力) 対象となる年金の種類
1級 他人の援助を受けなければ日常生活のほとんどができない状態(入浴や身の回りの世話に全面的に介助が必要) 障害基礎年金
障害厚生年金
2級 日常生活が著しい制限を受けるか、または自発的な身の回りの保持(入浴、洗面等)が困難で援助を必要とする状態 障害基礎年金
障害厚生年金
3級 労働が著しい制限を受けるか、または労働に著しい制限を加えることを必要とする状態 障害厚生年金のみ

※初診日に国民年金に加入していた場合は1級・2級が対象となり、厚生年金に加入していた場合は3級でも障害厚生年金を受給できる可能性があります。

4. 【2026年度】精神疾患で受け取れる障害年金の金額と対象

障害年金の受給額は、加入していた年金制度の種類や等級、ご家族の有無によって異なります。

4-1. 障害基礎年金(初診日に国民年金加入)

  • 1級:年額 1,059,125円(月額 約8.8万円)+ 子の加算
  • 2級:年額 847,300円(月額 約7.0万円)+ 子の加算

4-2. 障害厚生年金(初診日に厚生年金加入)

障害厚生年金の場合、障害基礎年金に加えて現役時代の報酬に応じた金額が上乗せされます。

  • 1級・2級:障害基礎年金 + 報酬比例の額 + 配偶者加給年金等
  • 3級:報酬比例の額(最低保障額:年額 635,500円)

※精神疾患による障害年金は原則として非課税であるため、受給額がそのまま生活費や医療費に充てられます。

5. 働きながら・休職中でも「入浴できない」ほどの症状があれば障害年金はもらえる?

「仕事は何とか続けているけれど、帰宅後や休日はお風呂に入れないほど疲弊している」「休職中でこれから復職できるか不安」という方も多くいらっしゃいます。

お仕事をされている場合でも、職場での配慮を受けていたり、勤務以外の時間帯(帰宅後や休日)において「入浴や身の回りのことが全くできないほど消耗している」という実態が病歴・就労状況等申立書等で正しく証明できれば、受給につながる可能性は十分にあります。

表面的な就労の有無だけで一概に判断されるわけではありません。

6. 精神疾患の障害年金を申請する5つの手順

複雑な手続きを無理なく進めるために、以下の5つのステップに沿って進めていきます。

1

初診日の確認・特定

精神疾患の症状で初めて医療機関を受診した日を特定し、証明の準備をします。

2

受診状況等証明書の取得

初診時の病院で、初診日を証明するための書類を取得します。

3

診断書の作成依頼(主治医へ)

主治医に診断書の作成を依頼します。入浴できないなどの生活実態をメモにまとめて事前に伝えることが重要です。

4

病歴・就労状況等申立書の作成

発症から現在までの経過や、日常生活における具体的な困難さを本人の言葉でまとめます。

5

年金事務所への提出・審査

すべての書類を揃えて提出し、結果を待ちます(約3〜4ヶ月)。

### 7. 「入浴できない」などの実態を正しく伝えるための注意点

精神疾患の申請では、日常生活の困難さが書類に正しく反映されないと、実際の病状よりも軽く見られてしまうリスクがあります。

診察時に無理をして元気に見せてしまう

「医師の前では気丈に振る舞ってしまい、お風呂に入れないほどの辛さを伝え切れていない」というケースが多く見られます。日々の実態を包み隠さず伝えることが大切です。

診断書と申立書の記載の不一致

主治医が書いた診断書と、ご自身が作成する病歴・就労状況等申立書の内容に食い違いがあると、審査で不利に働く原因になります。

初診日証明でのつまずき

転院を繰り返しているうちに最初の病院のカルテが破棄されているなど、初診日の証明で苦労するケースがあります。

8. すどう社労士事務所のサポート体制と実績

すどう社会保険労務士事務所では、うつ病や双極性障害、統合失調症などの精神疾患における「お風呂に入りたくても入れない」「日常生活がままならない」といったお悩みを抱える方々の障害年金申請を専門にサポートしております。

すどう社労士事務所の強み

  • 地域密着型の安心体制:越谷市・春日部市・草加市・さいたま市・川口市を中心に、埼玉県全域で豊富なサポート実績がございます(JR南越谷駅・東武スカイツリーライン新越谷駅徒歩3分)。
  • 年間相談件数250件超えの実績:積み重ねたノウハウにより、初診日の特定が難しい案件や複雑な就労中の申請にも対応いたします。
  • 親身に寄り添う女性相談員が在籍:お体の辛さや将来へのご不安に寄り添い、丁寧にお話を伺います。
    ご本人様はもちろん、ご家族様からのご相談も大丈夫です。

すどう社労士事務所の詳しい受給事例はこちらをご覧ください。

事務所の料金体系についてはサポート料金

選ばれる理由については選ばれる理由をご覧ください。

事務所の理念やミモザに込めた想いについては、ミモザの由来もあわせてご覧ください。

事務所の全体像については事務所概要をご確認ください。

9. よくある質問(FAQ)

Q1. 「お風呂に入れない」という症状だけでも障害年金を申請できますか?
A. 入浴困難な状態は日常生活能力の著しい制限を示す重要な要素の一つです。
他の日常生活の制限や就労状況と合わせて総合的に審査されるため、十分に申請の対象となります。
Q2. 医師の診断書に「入浴できない」と書いてもらうにはどうすればいいですか?
A. 診察の際に「何日もお風呂に入れない」「着替えや洗面も億劫で家族に手伝ってもらっている」といった日常の具体的な困りごとを、メモなどに書いて主治医に正確に伝えることが大切です。
Q3. 働いている時期がありますが、精神疾患で障害年金をもらえますか?
A. 勤務されていても、職場での手厚い配慮を受けていたり、帰宅後は入浴や家事が全くできないほどの疲弊があったりする場合、実態が認められて受給に至るケースは多数ございます。
Q4. 家族が代わりに障害年金の手続きを進めることはできますか?
A. はい、ご家族による代行相談や手続きのサポートも歓迎しております。
ご本人の体調がすぐれない場合は、ぜひご家族様からお気軽にご相談ください。
Q5. 社労士に依頼するメリットは何ですか?
A. 初診日の証明集めや、診断書・申立書の整合性確認など、ご本人にとって負担の大きい作業をすべて専門家に任せることで、適切な等級でのスムーズな受給を目指すことができます。

10. まとめ

うつ病などの精神疾患による「お風呂に入れない」という悩みは、病気がもたらす深刻なサインであり、障害年金の審査において重要な判断材料となります。

  • 「入浴できない」のは意思の弱さではなく精神疾患の重要な症状である
  • 日常生活の制限の度合いが障害年金の等級判定で厳格に審査される
  • 日々の生活の実態を主治医や書類に正しく反映させることが受給へのカギ
  • 複雑な書類作成や手続きは、専門の社労士に相談することで大きな安心につながる

11. ご相談について

精神疾患を抱えながら、ご自身で複雑な年金申請手続きを進めるのは大きな心身の負担となります。「お風呂に入れない状態だが、受給できるのだろうか」「初診日がいつか分からない」など、どんな小さな疑問でも構いません。

すどう社労士事務所では、ご相談者様の体調に配慮しながら丁寧にお話をお伺いしております。

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監修者

須藤 智
社会保険労務士 / すどう社労士事務所 代表

障害年金専門社労士として、さいたま市・越谷・春日部・草加市・川口市を中心に、埼玉県全域で年間250件超えのご相談を受けている。
うつ病・がん・脳血管障害・心疾患など、幅広い傷病の障害年金申請をサポート。

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