大人の発達障害|働きながら障害年金を受給できるか【社労士が解説】

大人になってから発達障害(ADHDやASD等)と診断された方へ。

「働きながらだと障害年金はもらえない?」と不安に思っていませんか?

本記事では、働きながら受給できるか決まる審査のポイントや、初診日の考え方、職場での配慮の重要性について、障害年金専門の『すどう社労士事務所 須藤智(すどうさとし)』がわかりやすく解説します。

 

大人の発達障害での受給事例はこちら

 

 

【結論】

大人の発達障害(ADHD、ASDなど)でも、働きながら障害年金を受給することは十分に可能です。

「働いて給料をもらっていると絶対に審査に落ちる」と思い込まれがちですが、障害年金の審査で重視されるのは「単に就労しているか」ではありません。

職場でどのような配慮を受けているか、帰宅後や休日の生活にどれほどの支障が出ているか等、実態を正確に書類へ反映させることが受給への鍵となります。

この記事が向いている方

  • 大人になってから発達障害(ADHDやASDなど)と診断された方
  • 現在働いているが、ミスが多く周囲の手厚いサポートに助けられている方
  • 「働きながらでは障害年金はもらえない」と諦めかけている方
  • 仕事でエネルギーを使い果たし、帰宅後や休日は家事が全くできない方
  • 大人の発達障害の場合、障害年金の「初診日」がいつになるか知りたい方
  • 埼玉県(さいたま市・越谷市・春日部市・草加市・川口市周辺)で障害年金専門の社労士を探している方

この記事の目次

  1. 大人の発達障害でも働きながら障害年金はもらえる?
  2. 働きながら受給できるか決まる「審査のポイント」
  3. 大人の発達障害における「初診日」の考え方
  4. 障害年金の種類と等級の基準(1級〜3級)
  5. 【2026年度】発達障害で受け取れる障害年金の金額目安
  6. 働きながら申請する際の失敗しないための注意点
  7. すどう社労士事務所のサポート体制と実績
  8. よくある質問(FAQ)
  9. まとめ
  10. ご相談について
  11. 無料相談のご予約方法
  12. 監修者

1. 大人の発達障害でも働きながら障害年金はもらえる?

「自分はなんとか会社に通って働いているから、障害年金の対象にはならないだろう」とお考えになる方は非常に多くいらっしゃいます。

しかし、発達障害(ADHD:注意欠如多動症、ASD:自閉スペクトラム症など)を抱えながら働いている方でも、障害年金を受給できる可能性はあります。

障害年金の制度は、病気や障害によって「日常生活や労働に著しい制限を受けている方」の生活を支えるためのものです。

発達障害の方の場合、表面上は働けているように見えても、実際には周囲の大きな配慮に依存していたり、私生活を犠牲にしてなんとか出勤しているケースが少なくありません。

そのため、審査においては「給与を得ている事実」だけで機械的に不支給とされるわけではなく、どのような環境・状態で働けているのかという「就労の実態」が総合的に判断されます。

2. 働きながら受給できるか決まる「審査のポイント」

発達障害で働きながら障害年金を申請する場合、審査機関は主に以下のようなポイントを確認し、労働能力や日常生活能力を判定します。

2-1. 職場で受けている「配慮」の有無

最も重要なポイントの一つが、職場で受けているサポートや配慮の実態です。

  • 障害者雇用枠で採用され、業務内容や労働時間に特別な配慮を受けている
  • 一般雇用だが、上司や同僚の理解があり、ミスに対する二重チェックなどのフォローがある
  • 対人関係のストレスを避けるため、電話対応や接客を免除されている
  • 体調不良による急な遅刻や欠勤、早退が寛容に認められている

こうした配慮があって初めて就労が成り立っている場合、労働能力に制限があると評価されやすくなります。

2-2. 帰宅後や休日の「生活状況(疲弊度)」

仕事中は極度の緊張状態を保ってなんとか業務をこなしているものの、その反動で帰宅後や休日に大きな支障が出ているケースも審査の考慮対象となります。

  • 仕事から帰ると疲れ切ってしまい、着替えやお風呂にも入れず倒れ込んでしまう
  • 休日は平日出勤するための体力回復にあてられ、外出や家事が一切できない
  • 食事の準備ができず、家族に全面的に頼っている(または総菜のみで済ませている)

「会社には行けているが、日常生活は破綻している」という実態を、診断書や申立書でしっかりと伝えることが不可欠です。

2-3. 就労継続支援(A型・B型)などの利用

就労継続支援A型やB型などの福祉的就労を利用している場合は、一般企業での就労が困難な状態であると見なされるため、働きながらでも障害年金の受給が認められやすい傾向にあります。

3. 大人の発達障害における「初診日」の考え方

障害年金の申請でつまずきやすいのが「初診日」の特定です。

発達障害は生まれつきの脳の特性ですが、「生まれた日」がそのまま初診日になるわけではありません。

3-1. 知的障害を伴わない場合の初診日

大人の発達障害(知的障害を伴わないASDやADHDなど)の場合、初診日は「その発達障害の症状(生きづらさや不適応など)で、初めて医師の診療を受けた日」となります。

大人になってから「もしかして発達障害かもしれない」と初めて精神科や心療内科を受診した日が初診日として扱われます。

3-2. うつ病や適応障害で先に受診していた場合

大人になって発達障害と診断される方によくあるのが、職場の人間関係などで先に「うつ病」や「適応障害」を発症し、メンタルクリニックを受診しているケースです。

発達障害が原因で引き起こされたうつ病などは「二次障害」と呼ばれ、障害年金では「発達障害と同一の傷病(相当因果関係あり)」として扱われます。

この場合、確定診断された日ではなく、「最初にうつ病等で受診した日」が初診日となる可能性が高い点に注意が必要です。

4. 障害年金の種類と等級の基準(1級〜3級)

初診日に加入していた年金制度(国民年金か厚生年金か)によって、受け取れる障害年金の種類が決まり、該当する等級の範囲も異なります。

障害等級 状態の目安(精神疾患・発達障害の場合) 対象となる年金(初診日の加入制度)
1級 他人の援助を受けなければ日常生活がほとんどできない状態 障害基礎年金(国民年金)
障害厚生年金(厚生年金)
2級 日常生活に著しい制限を受け、一人での生活が著しく困難な状態(自立が難しい) 障害基礎年金(国民年金)
障害厚生年金(厚生年金)
3級 労働が著しい制限を受けるか、または労働に著しい制限を加えることを必要とする状態 障害厚生年金のみ(厚生年金)

初診日に会社員で「厚生年金」に加入していれば、症状が比較的軽い3級でも受給対象となります。

一方、初診日が学生や自営業、無職で「国民年金」だった場合は、1級または2級に該当しなければ支給されません。

5. 【2026年度】発達障害で受け取れる障害年金の金額目安

働きながらでも受給できた場合、生活費の大きな支えとなります。給付額は以下の通りです(2026年度の目安)。

5-1. 障害基礎年金(初診日に国民年金加入)

  • 1級:年額 1,059,125円(月額 約8.8万円)+ 子の加算
  • 2級:年額 847,300円(月額 約7.0万円)+ 子の加算

5-2. 障害厚生年金(初診日に厚生年金加入)

  • 1級:障害基礎年金1級 + 報酬比例の額(1.25倍)+ 配偶者加給年金
  • 2級:障害基礎年金2級 + 報酬比例の額 + 配偶者加給年金
  • 3級:報酬比例の額(最低保障額:年額 635,500円)

※障害年金は原則として完全非課税であり、税金や社会保険料が引かれることなく生活費等に活用できます。

6. 働きながら申請する際の失敗しないための注意点

働きながらの発達障害の申請は、審査が厳しくなる傾向があるため、書類作成には細心の注意が必要です。

主治医へ配慮の実態を伝えきれていない

診察時間が短く、職場で受けている手厚い配慮や、休日に寝たきりである事実を主治医が把握していないと、診断書に「問題なく就労できている」と書かれてしまい、不支給の原因になります。

診断書と申立書の矛盾

ご自身で書く「病歴・就労状況等申立書」でいくら辛さを訴えても、医師の「診断書」の記載が軽い内容だと、整合性が取れないと判断されてしまいます。

初診日証明(カルテ)の壁

数年前にうつ病で通っていたクリニックのカルテがすでに廃棄されており、初診日の証明が取れずに手続きがストップしてしまうケースが多発しています。

こうした事態を防ぐためには、事前に日常生活の困難さや職場での配慮事項をメモにまとめ、主治医にしっかりと情報共有するなどの準備が不可欠です。

7. すどう社労士事務所のサポート体制と実績

すどう社会保険労務士事務所では、大人になってから判明した発達障害や、うつ病・双極性障害など精神疾患での障害年金申請を専門にサポートしております。

すどう社労士事務所の強み

  • 就労中の複雑な案件にも対応:働きながらの申請でも、職場での配慮や生活の支障を丁寧にヒアリングし、実態を反映させるためのアドバイスを行います。
  • 年間相談件数250件超の実績:カルテが廃棄されて初診日特定が難しいケースなどでも、豊富なノウハウで受給へ導いた実績が多数ございます。
  • 安心の女性相談員:「自分の辛さをうまく話せるか不安」という方でも安心してお話しいただけるよう、親身にお話をお伺いします。
  • 明確な料金体系:安心してご相談いただけるよう、着手金や報酬を明確に定めております。
    (料金詳細はサポート料金ページをご覧ください)

事務所の受給事例は受給事例ページを、ご覧ください。

シンボルである「ミモザ」の由来についてはミモザの由来ページをご覧ください。

8. よくある質問(FAQ)

Q1. 一般企業で正社員として働いていますが、障害年金は申請できますか?
A. 申請は可能です。
ただし、正社員として働いている場合は「労働能力がある」とみなされやすいため、業務における特別な配慮の有無や、帰宅後の生活の疲弊度などをしっかり書類で示す必要があります。
Q2. 発達障害の診断を受ける数年前から、うつ病で通院していました。初診日はいつになりますか?
A. 発達障害とうつ病は「相当因果関係がある」とみなされるケースが多く、その場合、確定診断日ではなく「数年前にうつ病で初めて受診した日」が初診日となる可能性が高いです。
Q3. 精神障害者保健福祉手帳を持っていなくても申請できますか?
A. はい、申請可能です。
障害者手帳と障害年金は全く別の制度であり、審査基準も異なります。手帳を持っていなくても要件を満たしていれば受給できます。
Q4. 障害年金を申請したことが、会社に知られることはありますか?
A. 原則として、日本年金機構からお勤め先へ障害年金の申請や受給の事実が通知されることはないため、会社に知られることはありません。
ただし、年末調整での手続き等でご自身で管理する注意点はございます。
Q5. 最初の病院が廃院していてカルテがなく、初診日の証明ができません。諦めるしかないですか?
A. いいえ、諦める必要はありません。
診察券やお薬手帳、2番目に受診した病院への紹介状控えなど、客観的な資料を集めることで初診日を証明できる可能性があります。
まずは専門家にご相談ください。
Q6. 自分で申請手続きをするのと、社労士に頼むのでは何が違いますか?
A. 社労士に依頼することで、働きながら申請する際の「実態を正確に伝えるための書類作成サポート」が受けられます。
また、年金事務所へ何度も足を運ぶ手間や、書類不備による不支給リスクを減らし、精神的な負担を大幅に軽減できます。

9. まとめ

大人の発達障害で働きながら障害年金を受給するためのポイントを整理します。

  • 働きながらでも受給は可能だが、「就労時の配慮」や「日常生活の支障」が重視される
  • 発達障害の初診日は「初めて医師の診療を受けた日」(二次障害の受診日が含まれることも)
  • 初診日の年金制度により、対象となる等級(1級〜3級)が異なる
  • 主治医に職場での手厚い配慮や家庭での疲弊ぶりをしっかり伝えることが重要
  • 初診日の証明が難しい場合や、書類作成に不安がある場合は専門家への相談が有効

10. ご相談について

働きながら発達障害の症状を抱え、日々の業務や生活を送るだけでも精一杯の中、複雑な障害年金の申請手続きを進めるのは、想像以上の労力と精神的な負担となります。

状況に応じた具体的な進め方や、主治医への実態の伝え方などについては、無料相談で個別にご案内しています。

ご本人様はもちろん、ご家族様からのご相談も大歓迎しておりますので、一人で抱え込まずにお気軽にご連絡ください。

11. 無料相談のご予約方法

すどう社労士事務所

お電話・LINE・メールよりご都合の良い方法でご相談ください。

TEL:048-788-3717 受付時間:平日 9:00〜19:00(※ LINE・メールは24時間受付)

12. 監修者

須藤 智
社会保険労務士 / すどう社労士事務所 代表

障害年金専門社労士として、さいたま市・越谷市・春日部市・草加市・川口市を中心に、埼玉県全域で年間250件超えのご相談を受けている。

うつ病・がん・脳血管障害・心疾患など、幅広い傷病の障害年金申請をサポート。

まずはお気軽に無料相談をご利用ください

ご希望の条件やお悩みに合わせた具体的な進め方をサポートいたします。

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